掃き溜めアラカルト

多分が余分

歌舞伎町にいったときの話

今年の夏休み、何度か新宿に行く機会があった。そう、あの新宿だ。あのゴキブリ鰹節みたいな形のタワーがあるあそこだ。しかし、一口に「新宿」と言っても、新宿駅から見てどっち側にあるかによって大きくその性質は異なる。たとえば、新宿駅の東側は伊勢丹や丸井などの有名百貨店が立ち並ぶ繁華街だが、西側は東京都庁や企業の本社ビルが林立するオフィス街である。このように、新宿は非常に混沌とした、いわば社会の縮図のような街である。

そんな新宿の中でも、特に混沌としているのが歌舞伎町と呼ばれる地域である。私はこの夏、歌舞伎町に足を踏み入れる機会があった。

最初に弁解しておくが、私は決してそういう理由で歌舞伎町を訪れたわけではない。行きたいラーメン屋がそこにあったから、歌舞伎町を訪れたのである。勘違いしないでよねっ////

 

新宿駅西口から西武新宿駅方面に向かって歩いていくと、「歌舞伎町一番街」と書かれた門が見える。その門を抜けるとまもなく、「出会いカフェ」と書かれた看板が目に入ってきた。

「これがクールジャパンちゃんですか」

アウェーの洗礼を受けたような気分になりつつも、心は既にこの街の虜になっていた。すると、「出会いカフェ」からオタサーの姫を想起させるような容姿の若い女性と、スーツを着た40台くらいのサラリーマンが談笑しながら出てきた。

そう。この「風俗店」という存在が、歌舞伎町という街が持つカオスの真骨頂なのだ。

私は圧倒された。平日の昼間から風俗店を利用する客がいるとは。流石不夜城....!

 

2人が去った後も散策を続けたが、何故か無性に命と貞操の危険を感じたため、足早にその場を去った。

 

ここまで、少し皮肉めいたタッチで歌舞伎町について書いてきたが、決して歌舞伎町の事を誹謗中傷しているわけではない。むしろ、私はこの街にどこか魅力を感じている。また、私は適齢期になっても結婚できずにキャバクラに金を貢ぐタイプの人間であるという自負しているので、今後の人生設計の参考にしていきたい。

(ラーメン屋は休業日だった)